ナノバブル(NB)の存在を確認する目的で、加圧溶解方式(OM4-MDG-045)を使用し、先に比重3.97g/cm³の酸化アルミナを水中に分散させ「未処理」「MBのみ」「NBのみ」「MB+NB」の4種類の液体の加水により浮上を試みた結果、 MB+NB>MB>未処理=NB 上記の順で酸化アルミナの浮上を確認した。このことは、NBがビーカー内において少なからず溶存気体ではなく気泡として存在していることを示唆しおり、NBにより酸化アルミナの浮上を促す効果が発現したものと考えられる。
NBの生成を確認する目的で、ガスとして空気を使いNBとMB各々の酸素溶解度の違いを検証した。装置は加圧溶解方式(OM4-MDG-045)を使用し、MB、NBの発生は流量、圧力、空気導入量を同条件に合わせ実施した。この結果をグラフに示す。グラフが示すとおりNBで空気を溶解させた場合、MBと比べて、気体の溶解速度が上がっていることと合わせ、溶解限界についても約20%程度高いことがわかる。
計測装置:日本カンタムデザイン社「ナノサイト」