4タイプのMNB生成技術
●4タイプのMNB生成技術が生まれた背景
昨今、マイクロバブルは様々な分野で注目されつつあります。現に、養殖や廃水処理などの酸素供給には既に使われており、船舶の抵抗低減などは実用化に向けた取り組みがなされています。ところが、利用できる分野が多岐に渡るためマイクロバブルを発生させる水(液体)や溶かし込もうとする気体も様々ですし、目的とする用途も様々です。その全てを一つの生成技術で行おうとすると、イニシャル・ランニング・メンテナンスコスト等に多大なロスが生じる場合があります。
実際、オーラテックの技術では海水や界面活性剤の含まれた水は比較的容易に気泡数密度の高い気泡の生成が可能ですが、淡水(水道水)中に気泡数密度の高い気泡(白濁状態)を生成しようとすると容易には出来ません。また、廃水には様々な大きさの懸濁物質が含まれておりますので、実用には装置の目詰まりなど設置後のメンテナンスを考慮しておく必要性があります。
そこで、弊社では考えられる全てのシーンを想定し、4タイプの生成技術を使い分ける事で皆様のご要望に対応させて頂いております。
タイプ1 エジェクタ方式(特許取得済)
●適応する液体
淡水・海水・廃水(懸濁物質の比較的小さい場合)
●特性
1. 超低圧生成
2. 吐出水で意図的な流れを作ることが出来る
●主な用途
・池、海洋等の水域浄化
・海水の養殖場・活魚槽・活魚運搬車のばっ気
・海水や廃水からのSS・油分の分離
・海水や廃水へのオゾン溶解
・SSが少ない廃水処理槽へのばっ気
●装置略図
●「タイプ1」の気泡径実験(京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻による解析)
タイプ2 キャビテーション方式(特許取得済)
●特性
1. 低圧生成
2. 気泡数密度が高い
3. オゾン水等の生成に適する
●装置略図
タイプ3 旋回方式(特許取得済)
●適応する液体
淡水・海水・廃水 (スラリーを含む)
●特性
1. 通水口径が大きいため、廃水処理等に適する
2. 閉塞なし
●主な用途
・SSが多い廃水処理槽へのばっ気
・海面養殖へのばっ気
・海水や廃水からのSS・油分の分離
・海水や廃水へのオゾン溶解
●装置略図
タイプ4 加圧溶解方式(特許取得済)
●特性
1. 低圧、濁水対応
2. 溶存酸素量0の淡水から過飽和水(DO=11)を1パスで生成
●主な用途
・植物への酸素供給
・半導体の精密洗浄
・淡水魚への酸素供給
・家畜飲水への酸素供給
●製品
タイプ4仕様 新型 研究開発向けマイクロ・ナノバブル発生装置
OM4-MDG-045 微少流量可変仕様(淡水・海水・廃水)
●装置略図